※夢で見た様子を文章化。久しぶりに投稿。
夢日記 飛行機雲
変な夢を見た。覚えているうちに曖昧だけど記録に残そうと思った。
夏休みだろうか、空は晴れていて白いマンションが並ぶ田舎の道を歩いていた。
どうやらその一室が自分の家らしい。
空眺めながら歩いていると違和感に気付いた。
快晴のはずが何やら白い影が見える…よく見ると航空機のようだった。それがびっしり空をところ狭しと飛んでいる。異様だった。
おもむろに携帯を取り出すとこの奇跡のような光景を必死で録画をした。
録画をしていると町内放送が流れた「海外から…テロ…何があるか分からない…至急避難を…」…
途切れ途切れで曖昧だったがそういうような内容だった。
なるほど…さっきの航空機は避難した人達がのっていたのか?と、なんとなく理解したが何故か自分は慌てていなかった。
曲がり道を曲がると人気のない住宅地の山道…変に緑が映えて見えて写真に収めた。
とても綺麗な景色だった。
一応家に帰って待機しようと思うと同世代位の男性に声を掛けられた。
なにやら友達らしい、飛行機の事を話しながら自宅に一緒にたどり着いた。
しばらく待機していたがこれと言って変化は無い。まともな食料もないので友達?と買い出しに出ることにした。
商店街は人影がみえない。道中友達がゲームセンターに寄りたいというので渋々寄ることにした。なんとも現状を把握していない感がある。
ゲームセンターに入ると中は少しレトロな作りになっていて、奥の方にはビリヤード台まで置かれていた。
友達はゲーム機に取り掛かったが自分は店を散策する事にした。どこか古臭い駄菓子屋さんのような匂いがした。
奥に進むとビリヤードゾーンがあり、すごい配置だな…と呆気に取られていると違和感が目に飛び込んできた。
40代後半位の太ったおじさんが台の上で踊っていた…踊って…なぜに…衝撃を受けながらも声を掛ける「なにやってるんですか?」…返事がない。
ちょっと苛立ってビリヤードの玉を投げてぶつけたら台からおじさんが落下した。
「すいません!やりすぎました!」…怒られるかと思った。が、おじさんはキョトンとした顔でこちらを見たあと「これは…早く報告に行かないと…ありがとう。」と言って足早に去っていった。
なんだったのか…友達とゲームセンターを出たらマンションの方から声が聞こえた。
慌てて見に行くと20代位の女性が窓から叫んでいる…「誰かいませんかー!」と。
自分たち以外にまともな残った人がいる!と友達とマンションの一室に向かった。
見た目はあまり記憶にないが柔和な感じな子と活発で元気な姉妹がいた。
お邪魔させてもらい4人で話をした。何が起きているのか、他に誰もいないのか…等。
話しているうちに共通しているものがあった。
飛行機群を見る前の記憶がみんな曖昧だった。
こんな事あるのだろうかと話しながらもお腹が減っていた事を話すとお姉さんがご飯を作ってくれる事になった。
友達は妹さんと何やら騒いでいる…けんかでもしているようだった。
しばらくすると料理が自慢だと言っていた姉が山盛りのパスタを持ってきた。
とても美味しそうにはみえない…でも、みんなでここぞとばかりにそれを頬張った。
食べ終えると姉と妹が何故か涙ぐみ始め泣いてしまった。
急にどうしたのか…何やら両親の事を思い出したらしく寂しくなったらしい。
料理をみんなで食べたのがきっかけに?
よく分からない現象だったが思い出せた事は嬉しかった。
市役所なら誰かしらいるかもしれないから現状報告も兼ねて友達と市役所にむかった。
館内を探し回ると声が聞こえたので近寄って見た。
中を除くと「対策本部??」と書かれたホワイトボードの前で数人の男性の姿が見えた、その中で熱弁している人を目にしてまた驚くことになった。
そこにはビリヤード台で踊っていたおじさんがいた。
話を聞いていると何やら海外からの攻撃は爆撃とかではなく記憶に干渉し、消されてしまう精神的なテロで、記憶を取り戻すには何かトリガーが必要らしいと…
なるほど…トリガーが必要なのは分かったけど、ビリヤードの玉をぶつけられるのがおじさんのトリガー…?どんな人だよ…と話だけこっそり聞いて立ち去る事にした。
帰ろうと階段を降りながら考える…おじさんはビリヤードの玉…姉妹は皆での食事…なるほど…と考察していると何かが自分の中で引っかかった。
あの時食べたパスタ…鯖缶を解して入れたペペロンチーノの様な…頭が真っ白になる…涙が溢れてきた…
山盛りのパスタ…ガーリックの鯖缶を入れたペペロンチーノ…自分が考案し、以前妻に作って貰ったものだった…思い出した。
記憶を取り戻すと共に白い壁紙の部屋で目が覚めた。
思い出した。全て。理想と現実が思い通りにいかなかったのか娘を連れて勝手に出て行った妻。2歳になった娘、里帰りふまえて合わせて生後8ヶ月しか触れ合えなかった娘がいた事。
そして一方的な言い分で別々の道を歩む事になった事を。
目を覚ました部屋は現実の自宅で、一人暮らしには少し広い3DK…泣きながら目が覚めた。
あの世界は夢で、自分にとってのトリガーは元妻の料理…なんか少し悲しいけど記憶に残る夢だった。
にしても友達は誰だったのか、彼のトリガーは…目が覚めてから気になったのでした。
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